# 工業用化学品メーカーが挑んだ「垂れにくい泡」　LDK年間ベストバイ・お風呂洗剤部門1位の「カビトリバブル」、有効成分の安定化に約1年

- 引用するときのURL: http://zokuho.com/2026/10/29/%e5%b7%a5%e6%a5%ad%e7%94%a8%e5%8c%96%e5%ad%a6%e5%93%81%e3%83%a1%e3%83%bc%e3%82%ab%e3%83%bc%e3%81%8c%e6%8c%91%e3%82%93%e3%81%a0%e3%80%8c%e5%9e%82%e3%82%8c%e3%81%ab%e3%81%8f%e3%81%84%e6%b3%a1%e3%80%8d/
- 公開: 2026-10-29T16:18:09+09:00
- 分野: 暮らし

愛知県豊川市に本社を置く日本メカケミカル株式会社は、一般消費者向けブランド「DoiiLA（ドイーラ）」で、泡スプレータイプのカビ取り剤「カビトリバブル」を販売している。同製品は、比較検証誌『LDK』の「年間ベストバイ・オブ・ザ・イヤー2025」でお風呂洗剤部門の第1位を獲得した。同社は年末の大掃除シーズンを前に、この製品の開発の経緯を明らかにした。

日本メカケミカルは工業用化学品メーカーで、これまで培ってきた技術を家庭用製品に応用した。カビトリバブルは、約1年にわたる試行錯誤を経て生まれたという。

※垂れにくい泡を実現するため、試作品を用いて泡の付着状態を確認する様子

出発点は社員同士の「お風呂掃除」の会話

開発のきっかけは、社員同士の日常的な会話だった。話題になったのは、カビ取り剤を壁にスプレーしてもすぐに垂れてしまうことや、ラップで覆う作業が面倒だという不満である。

「カビ汚れにもっとしっかりとどまるカビ取り剤はつくれないか」という問いから、壁面でも垂れにくいカビ取り剤の開発が始まった。

※浴室の壁面にスプレーした『カビトリバブル』の泡の様子

開発の壁となった「有効成分の安定性」

同社は1975年の創業以来、工業用洗浄剤などの開発を手がけてきた。開発チームはこの洗浄剤の技術と知見を生かし、カビ汚れにとどまる泡づくりに取り組んだ。

ところが、最初の試作品には大きな課題があった。泡の状態とカビ取り性能は十分だったが、有効成分の次亜塩素酸塩がわずか1〜2週間で分解し、性能が大きく落ちてしまったのだ。製品化には、カビ取り性能に加えて、その性能を保つための有効成分の安定性も確保する必要があった。

温度条件を変えた保管試験を重ねる

そこで開発チームは、夏場の高温環境と冬場の低温環境を想定した保管試験を実施し、有効成分量の分析を繰り返しながら配合を改良した。こうした作業を重ね、最初の試作品から約1年後に納得のいく配合が完成した。

開発担当者は、特に苦労した点としてカビ取り性能と有効成分の安定性の両立を挙げる。次亜塩素酸塩は温度の影響を受けやすいため、同社は利用者に冷暗所での保管を呼びかけている。特に夏場は、購入後3か月以内を目安に使い切ることを勧めている。

ラップで覆う手間を省く泡の設計

カビ取り剤を塗った後は、薬液が流れ落ちたり乾いたりするのを防ぐために、ラップで覆う方法がとられることもある。カビトリバブルは浴室の壁などのタテ面にもとどまりやすい泡にこだわり、カビ取り成分を汚れに長く作用させることを目指して開発された。同社は、この泡の特長によってラップで覆う手間を省き、黒カビ掃除の負担を軽減するとしている。

DoiiLAは、工業用化学製品の開発・製造で培った技術をもとに展開するホームクリーニングブランドだ。実際の使用環境で求められる洗浄性能を重視し、日常の掃除の課題を解決することを目的に製品を開発している。日本メカケミカルは、工業用と家庭用の化学製品の開発・製造・販売を事業としている。

出典：日本メカケミカル株式会社

引用・要約するときは、見出しと公開日時、上の記事URLを残してください。
