# 唇の荒れ「リップクリームで治らない」73.7%　「つい舐める」癖が悪化原因の可能性、皮膚科医が解説

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- 公開: 2026-10-25T19:21:15+09:00
- 分野: 医療・福祉

7割超が「リップクリームを塗っても治らない」と回答

医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニック（新宿院・渋谷院・上野院・池袋院・東京院・大宮院）は、二十四節気の「霜降（そうこう）」にあたる10月23日に合わせ、秋冬に増える唇の荒れや口角炎について実態調査を実施した。霜降は露が霜に変わり始める頃とされ、空気の乾燥が本格化する季節の節目にあたる。同院の外来でも、この時期には唇の症状で来院する患者が増える傾向にあるという。

調査の対象は、過去1年以内に唇の荒れ（乾燥・皮むけ・ひび割れ・口角炎など）を経験したことがある全国の20〜60代の男女300名。調査期間は2026年10月5日〜10月14日で、インターネットで実施した。

唇が荒れたときにリップクリームを塗っても「なかなか治らない」と感じたことがあるかを尋ねたところ、「よくある」「ときどきある」の合計は73.7%に上った。同院は、リップクリームだけで改善しない場合には、乾燥以外に原因がある可能性を考慮する必要があるとしている。

「つい舐める」癖と長引く荒れ、低い受診率

唇が乾燥したときについ舐めてしまう癖があるかを聞くと、「よく舐めてしまう」「ときどき舐めてしまう」は合わせて62.0%だった。舐める癖がある人に、唇の荒れが1週間以上長引いた経験を尋ねたところ、「2週間以上長引いた」「1〜2週間程度長引いた」の合計は84.3%に達した。唇を舐めると一時的には潤った感覚が得られる。しかし、唾液が蒸発する際にさらに乾燥を招き、悪循環を引き起こすという。なお、唇やその周囲を繰り返し舐めることで生じる接触性皮膚炎は「舌なめ皮膚炎」と呼ばれ、唾液に含まれる消化酵素が皮膚バリアを破壊し、乾燥と炎症の悪循環を引き起こす。小児に多いが、成人でも発症する。

口角が切れたりただれたりした経験がある人は55.3%と過半数を占め、そのうち「何度も経験がある」と答えた人は31.0%だった。一方、唇の荒れや口角炎で皮膚科を受診したことがある人は18.3%にとどまった。同院は、この結果から「唇の荒れくらいで病院に行くものではない」という認識が広がっていることがうかがえるとしている。そのうえで、2週間以上治らない場合は感染症や他の疾患の可能性もあるとして、受診を推奨している。

調査結果の主な数字

- リップクリームを塗っても「なかなか治らない」と感じたことがある：73.7%

- 唇を「つい舐めてしまう癖がある」：62.0%

- 舐める癖がある人のうち、荒れが1週間以上長引いた経験がある：84.3%

- 口角炎の経験がある：55.3%（そのうち「何度も経験がある」：31.0%）

- 唇の荒れや口角炎で皮膚科を受診したことがある：18.3%

皮膚科医「乾燥だけが原因ではない」

アイシークリニックの髙桑康太医師は、皮膚科医として15年以上の臨床経験を踏まえ、リップクリームを塗っても治らない唇の荒れの多くは乾燥だけが原因ではないと指摘する。唇を舐める癖、口呼吸、接触性皮膚炎、カンジダ感染など、複数の要因が関与していることが少なくないという。また、唇は他の皮膚と違って角層が非常に薄く、皮脂腺や汗腺もないため、自ら潤いを保つ力が弱い。そのため外からの刺激を受けやすく、一度荒れると治りにくいと説明する。

同医師が特に注意を促すのが、唇を舐める癖だ。唾液が蒸発する際には角層の水分も一緒に奪われるため、乾燥がさらに進む。加えて、唾液に含まれるアミラーゼなどの消化酵素が唇の薄い皮膚を刺激し、炎症を引き起こすこともある。同医師は、これが「舌なめ皮膚炎」と呼ばれる状態だと説明する。口角炎については、カンジダ（真菌）感染が原因のケースがあるという。その場合は保湿剤やステロイド外用薬だけでは改善せず、抗真菌薬が必要になる。ビタミンB2・B6・鉄分の不足も原因となるため、口角炎を繰り返す場合には血液検査を行うこともあるとしている。

同医師によると、日本皮膚科学会の診療指針でも、慢性的な口唇炎・口角炎については原因検索の重要性が示されている。同医師は自身の臨床経験として、セルフケアで改善しない唇の荒れの約3割で、カンジダ感染や接触性皮膚炎などの特定の原因が見つかっていると述べている。

避けたい習慣と受診の目安

唇の荒れを悪化させるNG習慣

- 唇を舐める（唾液の消化酵素が炎症を引き起こす）

- 皮をむく（傷から細菌感染のリスク）

- 刺激の強いリップ製品の使用（メントール・香料など）

正しい唇ケアのポイント

- ワセリンや低刺激のリップクリームでこまめに保護

- 室内の加湿（湿度50〜60%を目安に）

- 口呼吸の改善（就寝時のマスク着用も有効）

同院は、市販品によるセルフケアと皮膚科での治療の違いも示している。セルフケアの対象は軽度の乾燥・荒れで、主な方法はリップクリームやワセリン。改善までの期間は数日〜1週間程度、費用の目安は500〜2,000円程度とされる。皮膚科での治療は、2週間以上治らない荒れや口角炎、感染症が対象となる。ステロイド外用薬・抗真菌薬・ビタミン剤を用い、改善までの期間は1〜2週間程度、費用の目安は1,000〜2,000円程度（保険適用3割負担）。真菌検査や血液検査などで根本原因を特定でき、原因に応じた再発予防の指導も可能だという。なお、いずれも一般的な目安で、個人差があるとしている。

受診を勧める主なケース

- リップクリームなどのセルフケアを2週間以上続けても改善しない場合

- 口角炎を年に3回以上繰り返す場合

- 唇の荒れに加えて、痛み・腫れ・水疱・出血などの症状がある場合

- 唇以外にも口内炎や肌荒れが続いている場合

出典：医療法人社団鉄結会

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