和歌山県の事業で「TomoBe」の導入が決定
日本システム技術株式会社は、保健指導に特化したPHRアプリ「TomoBe(トモビー)」について、和歌山県ICT・PHRを活用した特定保健指導基盤整備事業への導入が決まったと発表した。PHR(Personal Health Record)とは、生涯にわたる個人の健康・医療に関わる情報を指す。
「TomoBe」は2026年5月28日に提供が始まったアプリだ。提供開始以来、特定保健指導の分野では今回が初めての導入事例となる。
背景には実施率向上という課題
和歌山県は、特定保健指導の実施率向上を重要な課題として位置付けている。対面などの従来型の手法に加えてICTやPHRの特性を活用し、実施率と実施効果の向上を目指している。
従来の保健指導は、健診データを起点とした断続的な支援にとどまるケースが多かった。そのため、日常の行動の変化を継続的に把握し、支援していくことが難しいという課題があった。
特定保健指導とは
特定保健指導は、40歳から74歳までの公的医療保険加入者を対象とした特定健康診査(特定健診)の結果に基づき、生活習慣病の発症リスクが高い人に対して実施される保健指導である。保健師や管理栄養士などの専門職が、食事や運動といった生活習慣の改善に向けた支援を行う。糖尿病や高血圧などの生活習慣病の予防や重症化予防を目的としている。
評価されたのは継続支援機能と操作性
導入にあたって評価されたのは、ライフログと健診データを統合して継続的な支援につなげる機能と、保健指導に必要な機能に絞り込んだ迷いにくい操作性だ。
今回の導入によって期待される効果として、次の点が挙げられている。
- 保健指導の実施率向上と継続性向上(“点”から“線”へ)
- 対象者の行動変容の定着
- 保健事業の効率化・高度化
- 医療費適正化への寄与
日本システム技術は「TomoBe」を通じて、データに基づく保健事業の高度化を支援するとともに、個人の健康に関する行動変容を促進し、医療費の適正化と健康増進に貢献していくとしている。
出典:日本システム技術株式会社