IT人材育成を手がけるエディフィストラーニング株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:稲見 秀之)と、DASA Japan株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:栁沼 克志)は、AI時代の変革人材を育てる「FDE人材育成研修」を2026年11月より提供開始する。顧客の本質的な課題を見つけ、技術による解決策の実装から成果の定着まで伴走できる人材を育てることを目的とした、実践型の2日間プログラムだ。
導入で終わらせず成果へ 求められる「FDE」という人材像
生成AIやデジタル技術の導入が広がるなか、企業にとって重要なのは導入そのものではなく、技術を現場の課題や事業成果に結びつけることだと両社は捉えている。そこで必要とされるのが、顧客の現場に入り込み、課題の発見から解決策の設計・実装、運用改善までを一貫して推し進められる人材である。
両社はこうした人材を「FDE(Forward Deployed Engineer)」と位置づける。FDEとは、顧客や事業の現場に自ら入り込み、顧客自身も言語化できていない本質的な課題を見つけ出し、AI・データ・技術を用いて解決策を形にしながら、成果の実現に向けて伴走するエンジニアのこと。コンサルタントの「考える力」、エンジニアの「作る力」、現場と信頼を築く「対話の力」を横断的に発揮し、仕様を待って実装するだけでなく、課題の発見から価値創出までを担う。
研修は、DASA Japanが持つグローバルな知見と、エディフィストラーニングが培ってきたIT人材育成のノウハウを掛け合わせ、日本企業・SIerの実務に適した「日本型FDEモデル」のプログラムとして提供される。
一人の万能人材に頼らず「チームでFDEを体現」
FDEに求められる能力を一人ですべて備えるのは容易ではない。そのため本研修では、SE、PM、テクニカルリーダー、AIエンジニアなど既存の役割を持つ人材が専門性の枠を越えて新たな力を身につけ、互いの強みを補い合いながら、少数精鋭のチームとしてFDEの機能を発揮する「日本型FDEモデル」を提案する。採用だけに頼らず、現在の組織・人材を活かしながら、顧客の変革と成果創出を支援できる人材の育成を目指す。研修で習得を目指すのは、次の「4つの力」だ。
- 発見力:顧客の業務を理解し、対話とデータから本当に解くべき課題を構造化して抽出する力
- 変換力:顧客課題を技術的な解決策、KPI、バリューケース、ロードマップへ落とし込む力
- 実装力:生成AI・データ・クラウドを活用し、解決策を短期間で実用的な形へ具体化する力
- 伴走力:現場を巻き込み、ガバナンスを適用しながら、運用・改善を定着させる力
講義だけでなく、バリューケース作成、課題定義、現場解析、導入プロジェクト設計などの演習を重視している点も特長だ。また、特定の製品やクラウドに依存せず、幅広い技術環境に応用できる考え方と実践方法を身につける内容となっている。
2日間のカリキュラムと開催概要
DAY 1:課題特定とプロジェクト構想(発見力 × 変換力)
- 講義:FDEを取り巻くトレンドと事例
- 演習1:ハイレベル・バリューケースの作成
- 講義:顧客課題を変革プランへ落とし込む手法
- 演習2:適合性評価フレームワークを用いた課題定義と選別
DAY 2:技術適用と推進設計(実装力 × 伴走力)
- 講義:業務分析手法と現場解析/技術基盤設計
- 演習3:顧客現場解析実習
- 講義:PoCから本番運用への移行手法/ガバナンス構築
- 演習4:クライアント案件の導入プロジェクト設計
正式な研修名は「FDE人材育成研修(海外メソッドを日本企業へ)― AI時代の変革人材を育てる ―」。期間は2日間で、時間は9:30~17:30。会場はエディフィストラーニング 八重洲ラーニングセンターとなる。価格は187,000円(税込)/170,000円(税抜)。
なお、2026年11月はプレ開催として、受講料を30%OFFにした特別価格で提供される。対象日程は2026年11月11日(水)~11月12日(木)で、プレ開催価格は130,900円(税込)/119,000円(税抜)。
両社代表のコメント
DASA Japanの代表取締役・栁沼 克志氏は、日本企業が培ってきた高い現場力やチームワークが、日本型FDEの価値を最大限に引き出すうえで大きな強みになるとの考えを示した。そのうえで、この研修を通じて、AIやデジタル技術の導入自体を目的とせず、本質的な課題を捉え、解決策の実装から成果の創出まで一貫して伴走できる人材の育成を支援していくとしている。
エディフィストラーニングの代表取締役社長・稲見 秀之氏は、AI時代には技術の習得だけでなく、顧客の課題を発見し、解決策を形にしながら成果へ導く力が求められると述べた。DASA Japanとの協業を通じて日本企業の実務に適したFDE育成を推進し、顧客の変革を支える人材づくりに貢献していく方針だ。