QYResearchの最新レポート「炭酸リチウム―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」によると、炭酸リチウムの世界市場は、2025年に303.8億米ドルと推定され、2026年には358.1億米ドルに達すると予測されています。

今回の発表
さらに驚くべきは、2026年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)19.9%という高成長で推移し、2032年にはなんと1,061.2億米ドル(約15兆円超)にまで拡大すると見込まれている点です。
特に、EVに搭載されるLFP(リン酸鉄リチウム)やNMC(ニッケル・マンガン・コバルト)系の正極材料の製造には欠かせない存在。
世界中でEVシフトが進み、太陽光発電などの再生可能エネルギーの普及に伴う大規模蓄電システムへの投資が加速する中で、電池グレードの炭酸リチウムはますますその価値を高めています。
炭酸リチウムの原料は、大きく分けてオーストラリアの「硬岩鉱石(スポジュメン)」と、チリ、アルゼンチン、ボリビアといった「リチウム・トライアングル」や中国の「塩湖かん水」があります。
そこまでの説明
採掘されたリチウム資源は、化学的な精製工程を経て炭酸リチウムへと転換されます。
このため、単に鉱山の生産能力だけでなく、効率的な抽出技術や精製技術、そして環境規制への対応が、市場での競争力を左右する重要な要素となっています。
需要の急増に伴い、炭酸リチウムの価格は非常にダイナミックに変動しています。
例えば、2026年7月には中国の電池グレード炭酸リチウム価格が一時150,000元/MT台まで下落したものの、8月には供給への懸念から158,000元/MTまで上昇しました。
しかし、9月に入ると再び価格が下落し、9月15日の電池グレード炭酸リチウム先物は129,100元/MTで取引を終えています。
市場の拡大に対応するため、炭酸リチウムの生産設備も大きく進化しています。
配信元:Letter Release(2026年9月16日掲載)。数値・日時・条件は元の発表を編集部が組み替えたものです。