EMCシールドとは、電子機器から発生する不要な電磁波(電磁妨害、EMI)が他の機器に悪影響を与えたり、または外部からの電磁波が機器の誤作動を引き起こしたりするのを防ぐ技術のことです。
今回の発表
身近な例でいえば、スマートフォンとWi-Fiルーターが互いに干渉せずにスムーズに動くのも、このEMCシールドが活躍しているおかげなのです。
電子機器の小型化や高性能化が進む現代では、機器内部で複数の機能が高密度に詰め込まれ、電磁波の干渉リスクが高まっています。
このため、EMCシールドは、機器の安定稼働と私たちの安全を守る上で、ますます重要になっている技術と言えるでしょう。
電子・電気機器の急速な普及と高性能化 : スマートフォン、ウェアラブル端末、ノートパソコン、スマート家電など、私たちの生活に不可欠な機器の進化が需要を拡大しています。
そこまでの説明
電磁妨害(EMI)やEMCに関する厳しい規制 : 機器が安全基準を満たすために、より高度なシールド技術が求められています。
産業オートメーションやロボット技術の導入拡大 : 工場やインフラにおける自動化の進展も、EMCシールドの需要を高めています。
スマートファクトリー・インフラの整備 : 高度なネットワーク環境下で多数の機器が連携するため、電磁両立性の確保が不可欠です。
2022年10月には、パナソニックがJAXAや大学と共同で、アルミニウムの約270分の1という軽さでありながら同等の電磁シールド性能を持つ「超軽量EMCシールド材」の開発を開始しました。
2026年7月には、Electroninks社とSIIX社が、電子機器向けのアディティブ(積層造形)EMIシールド・ソリューションの共同開発で提携を拡大。
試作試験や最適なコーティング工程の開発支援を行うため、SIIX社は専用設備を導入しています。
配信元:Letter Release(2026年9月9日掲載)。数値・日時・条件は元の発表を編集部が組み替えたものです。