医療・福祉

みそら株式会社が歯科医院向け物販事業を本格始動、口腔内スキャナーの取り扱いと専門相談窓口「IOSの窓口」を開始

みそら株式会社が歯科医院向け物販事業を本格始動、口腔内スキャナーの取り扱いと専門相談窓口「IOSの窓口」を開始

大阪・北摂地域を拠点に在宅医療・介護事業を展開する医療法人みそらグループ。その運営会社であるみそら株式会社(本社:大阪府箕面市、代表取締役社長:山川孝始)は、2026年10月から口腔内スキャナー(IOS)の取り扱いを始めました。歯科医療現場のデジタル化を推進することが目的です。同時に、IOS専門のコンサルタントが機種選定から導入・活用までを支援する専門相談窓口「IOSの窓口」も開設しました。さらに2027年には、東京支社と、複数メーカーの口腔内スキャナーを操作・比較できる「IOS体験型ショールーム」の開設を計画しています。

専門スタッフによる機種選定・導入相談の様子
専門スタッフによる機種選定・導入相談の様子

型取りをデジタル化する口腔内スキャナー

口腔内スキャナーは、歯や口腔内の形状をデジタルデータとして取得する医療機器です。詰め物や被せ物を製作する際は、これまで印象材と呼ばれる材料を口に入れて歯型を採る方法が一般的でした。口腔内スキャナーでは、小型のスキャナーで口腔内を撮影し、歯や歯列の形状を3Dデータとして取得します。このデータは、クラウン・ブリッジなどの補綴物の設計・製作をはじめ、症例や機器の対応範囲に応じて活用できます。

制度面でも変化があります。2026年6月から、CAD/CAMインレー(詰め物)に加えて冠(被せ物)の光学印象も保険収載となり、点数は100点から150点に引き上げられています。

同社は、口腔内スキャナーを活用する主なメリットとして次の3点を挙げています。

  • 患者の負担軽減:印象材を使わずに歯型を取得できるため、型取りに伴う不快感の軽減が期待できる
  • デジタルデータの活用:取得した3Dデータを、対応するCAD/CAMシステムでの補綴物の設計・製作に使える
  • 歯科医院と歯科技工所の連携:データを歯科技工所と共有することで、模型や印象材の輸送に依存しないワークフローを構築できる
みそら株式会社が歯科医院向け物販事業を本格始動、口腔内スキャナーの取り扱いと専門相談窓口「IOSの窓口」を開始

臨床と技工の両方をグループ内に持つ強み

みそらグループの特徴は、歯科医療の臨床現場と歯科技工の製作現場の両方をグループ内に有していることです。医療法人みそらは2026年10月、大阪府茨木市に「みそら訪問デンタルクリニック」を開設しました。院長には芝 美咲が就任し、通院が困難な患者を対象に訪問歯科診療に取り組んでいます。同クリニックでは口腔内スキャナーをはじめとするデジタル技術を積極的に取り入れ、入れ歯の製作・修理や、クラウン・ブリッジなどの補綴治療でも、症例に応じたデジタルデンティストリーの活用を進めていく方針です。

一方、グループ会社の「株式会社みそらデンタルラボ」では、歯科技工士が歯科医院からの依頼を受けてさまざまな歯科技工物の製作・販売を手がけています。口腔内スキャナーで取得したデータを技工側へ連携し、臨床側と技工側が情報を共有しながら、より良いデジタルワークフローの構築を目指しています。

同社は、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士では、それぞれの立場で求める機能や使いやすさが必ずしも同じではないとしています。そのため、カタログスペックや価格だけでなく、実際の診療や技工の流れの中でどう活用できるかを考えることが重要だという立場です。臨床と技工の双方の視点を生かし、各歯科医院の診療スタイルや目的に応じた、実用性の高い機器・材料の提案を目指します。

「IOSの窓口」が提供するサービス

「IOSの窓口」は、歯科技工士スタッフを中心とする同社デンタル事業部に設けられました。現在、複数メーカーの口腔内スキャナーを取り扱っており、各機種の機能や特徴、メリット・デメリットを比較しながら、歯科医院ごとの診療方針や導入目的に沿った機器選定を支援しています。主なサービスは次のとおりです。

  • 機種選定・導入相談:診療内容や既存設備、導入目的などを聞き取り、各機種の特徴を比較しながら適した製品を提案
  • 実機デモ・操作説明:実機デモや操作方法に関する相談に対応
  • 導入後の活用支援:取得したデジタルデータの活用方法や、歯科技工所とのデータ連携をサポート
  • デジタル技工物の特別優待プラン:同社から口腔内スキャナーを導入した歯科医院向けに、グループ技工所でのデジタル技工物の特別優待プランを用意

なお、株式会社みそらデンタルラボへの歯科技工物の発注は、口腔内スキャナー購入の条件ではないとしています。

2027年、東京支社とIOS体験型ショールームの開設を計画

同社は関西圏を中心に歯科用デジタル機器・歯科材料の販売体制を整備するとともに、2027年に「みそら株式会社 東京支社」の開設を計画しています。東京支社は関東圏での営業・販売活動の拠点となり、口腔内スキャナーをはじめとする歯科用デジタル機器や歯科材料の販売網構築を担う予定です。

東京支社には「IOS体験型ショールーム」の併設も計画されています。各メーカーのデモ機を展示し、歯科医師や歯科医療従事者が操作性や機器ごとの特徴を比較検討できる環境を整える予定です。歯科技工士スタッフによる機器説明や導入相談にも対応し、製品選定から導入、導入後のデジタル技工までを見据えた支援体制の構築を進めるとしています。同社は、日本の歯科医療・歯科技工で培われてきた技術力と先進のデジタル技術を組み合わせ、歯科医院と歯科技工所をつなぐデジタルワークフローの普及に取り組む考えです。

出典:みそら株式会社

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