土地の契約満了に伴い、同じ江東区内の有明へ
がんを経験した人やその家族、友人らが気軽に立ち寄れる相談拠点を運営する認定NPO法人マギーズ東京(東京都江東区、代表理事:佐野 武)は、2026年11月に拠点を移すと発表しました。現在の所在地である東京都江東区豊洲の土地の契約が満了するため、同じ区内の有明へ移転します。
移転先は、東京都江東区有明3-7-26 有明フロンティアビルA棟2階です。11月以降の相談対応などの活動をいつ再開するのか、また利用方法や活動場所の詳細については、後日あらためてホームページで知らせるとしています。最新情報は、同法人ホームページの「ニュース」で確認できます。
現センターの相談・プログラムは10月20日をもって一旦休止
豊洲の現センターにおける相談・プログラムは、10月20日をもって一旦お休みするとしています。一方で、オンラインプログラムは引き続き利用できます。
代表理事の佐野武氏は移転にあたり、「マギーズ東京の10年間の活動を引き継げる場所を時間をかけて探してきましたが、ようやく皆さまにお知らせできることになりました」とコメント。「少し環境は変わりますが、従来のメンバーが、これまでと同じ『空気』を保ちながら、皆さまとゆっくりした時間を過ごすことができる場所になると確信しています」と述べ、安心して立ち寄ってほしいと呼びかけています。
英国発祥、がんに影響を受けるすべての人のための場
マギーズ東京は2016年10月、東京都江東区豊洲に開設されました。がんを経験した本人や家族、友人など、がんに影響を受けるすべての人が、戸惑いや孤独を感じたときに気軽に訪れ、安心して話し、自分の力を取り戻せる「居心地のいい第二の我が家」を掲げています。
その原点は英国にあります。造園家でもあったマギー・K・ジェンクスは47歳で乳がんと診断され、その5年後に再発。医師から「余命数ヶ月」と告げられたことをきっかけに、がんとともに生きる人のための空間や、残された時間の中でも一人の人として自分らしく生きる術を求めました。夫で建築評論家のチャールズ・ジェンクス、のちに担当看護師として出会ったローラ・リー(現マギーズセンターCEO)とともに構想を進め、1996年に「マギーズキャンサーケアリングセンター」が開設されました。
マギー自身は完成を見ることなく1995年に亡くなりましたが、その遺志は受け継がれています。現在、英国では27ヵ所のセンターが運営されているほか、2013年には英国外で初めてのセンターが香港に、2016年に東京、2019年にはバルセロナにも開設されました。英国内外では、新たなセンター開設に向けた準備も進められています。
予約不要・無料で、心の悩みから仕事や子育ての相談まで
マギーズは、がんを経験した人、家族・遺族、医療者など、がんに影響を受けるすべての人が、がんの種類やステージ、治療に関係なく利用できます。予約は必要なく、いつでも訪れることができ、チャリティで運営されているため利用は無料です。
- 看護師や心理士に、心のことに加えて仕事や子育て、助成金などについても相談できる
- グループプログラムでは、セルフケアを中心とした栄養・運動のほか、グリーフケアなど気持ちを分かち合うプログラムにも参加できる
- お茶を飲んだり本を読んだりと、思い思いに過ごすこともできる
同法人は、新しい拠点でも多くの人に心地よく利用してもらえるよう準備を進めていくとしています。