能楽観世流シテ方の青木家が主催する「第23回 一樹会」が、2026年11月3日(火・祝)に東京・銀座の二十五世観世左近記念観世能楽堂で開かれます。テーマは「どう育て、どう繋ぐか 育成論と技芸で紡ぐ、能楽のミライ」です。8歳で能「岩船」の初シテ(主役)を務める少年と、名曲「二人静」に宿る親子三代の芸の継承を軸に、臨床心理士による独自の紐解きで、伝統芸能の未来を現代の教育論へと繋ぐ公演です。

世阿弥の言葉と臨床心理の視点で「人を育てる」を考える
今回の公演では、8歳で能「岩船」の初シテという大舞台に臨む青木響平を、厳しくも温かく見守る言葉を世阿弥の『風姿花伝』から読み解きます。そこに臨床心理士・坂井新氏による心理学的な紐解きを加え、現代のビジネスや子育てにも通じる「人を育て、技を繋ぐ」ための課題と実践を、能楽界の豪華な出演者とともに届けます。
伝統芸能の師弟関係や親子関係では、「どう育て、どう繋ぐか」が常に大きな挑戦となってきました。公演では、芸の基本である「物まね(型)」を中心とする伝統的なアプローチと、自己肯定感を育む現代の指導法とが交わる点を探ります。
声変わりの時期をはじめとする身体的な制限を乗り越えようとした先人の峻烈な気迫や、子どもから投げかけられる「どうして?」という問いへの向き合い方も取り上げます。明確な正解や方法論が求められる現代にあって、青木家が取り組む“現在進行形の伝承”は、教育関係者やビジネスリーダーにとっても深い示唆を与える内容になっているといいます。
対談・能・狂言の3部構成
当日は11時45分開場、12時30分開演で、終了は17時頃の予定です。プログラムは次の3部で構成されます。
- 第1部(12時30分~13時30分):対談 青木健一の「のうがくこうろん」Vol.2
- 第2部(14時~15時50分):解説、仕舞(3曲)、能「二人静 立出之一声」
- 休憩(20分)
- 第3部(16時10分~17時):解説、狂言「茶壺」、能「岩船」
第1部の対談「のうがくこうろん」には、「学ぶ人」としてシテ方観世流能楽師の青木健一、進行・朗読としてラジオパーソナリティの名城雪子、解説員として臨床心理士・公認心理師の坂井新が出演します。また、解説には武蔵野大学文学部教授で能楽資料センター長の三浦裕子が出演します。
能楽公演の出演者
- シテ方観世流能楽師(一樹会):青木一郎/青木健一/青木響平
- シテ方観世流能楽師(一樹会・梅若研能会除く):観世銕之丞/梅若紀彰/安藤貴康/武田宗典
- シテ方観世流能楽師(梅若研能会):梅若紀長/遠田修/伊藤嘉章/加藤眞悟/八田達弥/長谷川晴彦/梅若泰志/古室知也/梅若紀佳/梅若志長/萩原郁也/梅若千音世/加野鉄音/梅若万佐志
- 狂言方和泉流能楽師:野村萬斎/金澤桂舟/石田淡朗/内藤連
- ワキ方下掛宝生流能楽師:舘田善博/野口能弘/野口琢弘/則久英志
- 笛方能楽師:松田弘之(森田流)/小野寺竜一(一噌流)
- 小鼓方能楽師:久田舜一郎(大倉流)/大倉伶士郎(大倉流)
- 大鼓方能楽師:亀井広忠(葛野流)/佃良太郎(高安流)
- 太鼓方能楽師:澤田晃良(観世流)
チケットはS席13,000円~D席5,000円、カンフェティ限定の割引も
チケットは全席指定で、価格(税込)はS席13,000円、A席11,000円、B席9,000円、C席7,000円、D席5,000円です。開催直前となった現在も、S席・A席のチケットを公式Webサイトと各プレイガイドで受け付けています。
ロングランプランニング株式会社(東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)が運営するチケットサイト「カンフェティ」でも発売中です。カンフェティでは限定割引として、A席が11,000円から10,000円に、B席が9,000円から8,000円になります。
出典:カンフェティ