地域・行政

みなかみ町職員が「森のスターバックス」で研修 町初の企業協働型、森林と水源の関わりを体感

みなかみ町職員が「森のスターバックス」で研修 町初の企業協働型、森林と水源の関わりを体感

群馬県みなかみ町(町長:阿部賢一)は、町内にある「森のスターバックス」を会場に、役場職員を対象とした実践型の研修を行った。スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社と結んだ連携協定に基づくもので、町として初めての企業協働型の職員研修となる。

みなかみ町職員が「森のスターバックス」で研修 町初の企業協働型、森林と水源の関わりを体感

研修が掲げた目的

今回の研修では、次のような目的が設定された。

  • 地域資源の再発見と課題の自分ごと化:実際に森へ入り、民間企業の視点からの解説を聞くことで、身近にありながら知らなかった「森林整備と水源」の深い関わりを実感する。地域の価値とともに、森林荒廃や獣害などの課題を「自分ごと」として学び直し、日ごろの施策立案や業務に生かす
  • ホスピタリティの体感:同社のみなさんによる温かいおもてなしを体感し、住民の立場に立った丁寧な対応や、自ら考え行動する姿勢を学ぶ。誰もが過ごしやすいサードプレイスのような雰囲気づくりを参考に、窓口や住民サービスの向上につなげる
  • 組織の枠を超えた全庁的な認識共有:森林保全や地域課題への取り組みを特定の部署だけにとどめず、全庁横断で理解を深める。利根川源流の町、首都圏の水がめとしての誇りと責任を胸に、それぞれの業務で協働のプロセスや森林保全の意義と重要性を広く伝えていく
  • 協働による課題解決:企業や地域住民、行政がそれぞれの知恵や強みを持ち寄り、課題を共有することで新たな解決策や協働の形が生まれるプロセスを体感し、業務に生かす
みなかみ町職員が「森のスターバックス」で研修 町初の企業協働型、森林と水源の関わりを体感

町外の視点で見つめ直す「水源の森」

当日は同社のみなさんが、現場で森林整備に取り組んできた実体験を交えながら、「森のスターバックスプロジェクト」や店舗での取り組み、そこに込めた想いについて語った。

職員らは、「気候変動とコーヒーの2050年問題」といった地球規模の課題に対し、利根川源流であるみなかみ町の森がなぜ大切なのかについて、町外からの客観的な目線で語られる解説を聞きながら森を散策。木々に触れることで、地元の自然資源の価値と民間の高い熱量を肌で感じたという。

町の水で淹れたコーヒーでおもてなし

研修中には、同社のみなさんがみなかみ町のおいしい水を使って心を込めて淹れたコーヒーが振る舞われた。自分たちが守るべき自然の恵みが、素晴らしい商品となって還元される豊かさを五感で味わう場となった。温かいおもてなしに触れながら和やかな交流が行われ、町は、職員一人ひとりが自町の魅力を再確認するとともに、日ごろの住民対応や行政サービスをより良くしていくための新たな気付きを得る有意義な機会になったとしている。

みなかみ町職員が「森のスターバックス」で研修 町初の企業協働型、森林と水源の関わりを体感

参加職員と町長の声、今後の展望

参加した職員は、これまで「自然のまま手をつけずに守ることが森林保護になる」と思い込んでいたと振り返る。研修を通じて、適切な森林整備を行うことが豊かな水を育み、暮らしの安全を守るために不可欠だと知ったといい、普段の業務とは異なる新たな視点と、現地で体感したおもてなしの姿勢をこれからの業務に生かしたいと話している。

阿部賢一町長は、行政職員が町の誇るべき資源や魅力を深く理解し、民間企業の先進的な発想やおもてなしの姿勢を学んで日ごろの業務へ還元すること、そして官民が真に一つとなって取り組みを推進していくことが今回の研修の最大の目的だと説明。今後も強固なパートナーシップのもとで質の高い行政サービスの提供に努めるとともに、水源の町みなかみから、豊かな自然と人を育む取り組みを社会全体へ広く発信していく考えを示した。

町は今後、研修を通じて職員の間で高まった地域課題への意識や「協働」の気づきを風化させることなく、日ごろの行政実務や住民サービスに還元していく方針だ。民間企業や地域の人々と課題を共有し、それぞれの知恵や強みを持ち寄ることで、新しい豊かなまちづくりの形を模索していくとしている。

群馬県最北に位置するみなかみ町は、谷川岳や利根川源流に抱かれた自然豊かなまちで、「ユネスコエコパーク」や「SDGs未来都市」に選定されている。関東屈指のアクティビティやみなかみ18湯(温泉郷)など多彩な地域資源を持ち、「チャレンジを促す土壌」のもと、地域と行政が一体となったまちづくりを進めている。

出典:群馬県みなかみ町

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