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国際アクチュアリー会議が11月に東京で開催、対面参加登録は約2,000名 AIから気候変動まで全12回のプレナリー

国際アクチュアリー会議が11月に東京で開催、対面参加登録は約2,000名 AIから気候変動まで全12回のプレナリー

保険や年金、リスクマネジメントなどの数理業務を担う専門家「アクチュアリー」が、世界各国・地域から東京に集まります。公益社団法人 日本アクチュアリー会は国際アクチュアリー会(IAA: International Actuarial Association)と共催で、2026年11月8日から13日まで、東京国際フォーラムにて「第33回国際アクチュアリー会議(ICA: International Congress of Actuaries, ICA2026 Tokyo)」を開きます。会議の準備と運営を担うICA2026組織委員会は、開催を目前に控え、参加登録の状況やプログラムの内容、大会を支えるスポンサーについて明らかにしました。

国際アクチュアリー会議が11月に東京で開催、対面参加登録は約2,000名 AIから気候変動まで全12回のプレナリー

対面参加の登録は約2,000名、研究発表は約350本

同委員会によると、2026年10月29日時点で、対面での参加登録者数は約2,000名に達しました。会期中、大きな会場で行うプレナリーセッションは全12回が予定されており、登壇するスピーカーはのべ51名です。複数の会場に分かれて進むコンカレントセッションでは、500名以上の発表者による約350本の研究発表が行われます。

基調講演では、キーノートスピーカーとして、保険分野におけるAI活用のエキスパートであるDorothy L. Andrews氏や宇宙飛行士の野口聡一氏が登壇します。会議は、多数の研究発表やディスカッションを通じて、アクチュアリー同士が知見や技能を共有し合う場として位置づけられています。開催形式は対面とオンラインのハイブリッドで、後日のアーカイブ配信もあります。参加費は有料で、詳細は公式ウェブサイトで案内されています。

国際アクチュアリー会議が11月に東京で開催、対面参加登録は約2,000名 AIから気候変動まで全12回のプレナリー

国際基準から自然災害、少子高齢化まで 全12回のプレナリーセッション

プレナリーセッションで扱うテーマは多岐にわたります。保険業界に国際資本基準・国際財務報告基準が導入された後の状況や、AIのような先端領域に加え、気候変動がもたらす水害や地震などの自然災害、それに少子高齢化といった、日本で特に顕著に見られ世界的にも関心が高いテーマについても議論します。さらに、発展途上国へのアクチュアリー技術の浸透や、アクチュアリーに求められるリーダーシップといった話題にも及びます。開催日時順に並べたテーマと概要は次の通りです。

  • 1.AI時代のアクチュアリー:社会的インパクトを生み、信頼を築く 予測が「機械(AI)」から生み出される時代に、人間の判断として固有なものは何か、専門職としての価値はどこにあるのかを問い、AI活用が進むほど重要になる職業的責任とともに信頼のあり方を考えます。
  • 2.IAA(国際アクチュアリー会)におけるAI・データ・新興技術への取り組み AIやデータ、量子コンピューティングなどの新たな技術を実務に活かすため、基礎から研究動向、具体的なケーススタディやツール、職場での導入フレームワークまでを共有し、実務での活用を議論します。
  • 3.気候変動への挑戦 台風や豪雨、洪水など気候変動による自然災害について、将来の災害リスクを自然災害(Nat Cat)モデル等でどのように予測・評価し、保険などを通じて社会の備えにつなげるのか、アクチュアリーに求められる新たな役割を考えます。
  • 4.超高齢社会における日本の公的医療保険:現状と課題 人口構造の変化と医療費の増加の中で公的医療保険制度(国民皆保険)をどう持続させるか、日本の経験をもとに、将来にわたって誰もが必要な医療を受けられる制度の実現を考えます。
  • 5.ICSとその先:保険会社の健全性規制のこれから 国際的に活動する保険会社に導入された国際資本基準(ICS)の導入状況や実務上の課題を整理し、資産集約型再保険や国内規制との関係などの論点も取り上げ、今後の健全性規制とリスク管理の方向性を考えます。
  • 6.アクチュアリー業務における機械学習の活用:規制と実務の視点 予測AI・生成AIの技術的基盤である機械学習について、規制要件との整合性を軸に、解釈可能な機械学習など透明性・公平性を確保する手法を議論し、業界・規制当局・アクチュアリーの視点から実務への現実的なアプローチを探ります。
  • 7.防災への挑戦 大規模地震に備え、最新の研究や自然災害モデルを用いて地震リスクを評価し、保険や防災・減災に活かすためにアクチュアリーが果たす役割を議論します。
  • 8.超高齢社会における老後所得の確保 日本、ドイツ、英国の公的/私的年金制度を概観・比較し、制度による保障と個人の取り組みをどう組み合わせて持続可能な所得保障を支えていくかを議論します。
  • 9.IFRS 17導入から4年:何が変わったのか、これから何が変わるのか 導入から約4年が経過した国際財務報告基準「IFRS 17」について、各国で導入に携わったアクチュアリーが経験を共有し、経営戦略やステークホルダー(投資家等)とのコミュニケーションの変化を振り返りながら、定着状況や今後の課題を議論します。
  • 10.新興市場におけるアクチュアリー人材の育成に向けた協働 気候変動の影響に脆弱な新興国・新興市場で課題となっている「プロテクション・ギャップ(必要な補償と実際の保険加入の隔たり)」の解消に向け、保険普及のためにアクチュアリーが果たすべき役割、克服すべき障害、国や地域を越えた協働のあり方を議論します。
  • 11.競争で支える公的医療保険 政府等の規制・監督のもとで保険者間競争を促す「マネージド・コンペティション」について、オランダ、ドイツ、米国の医療保険制度を比較し、成果と課題、保険料設計・リスク調整等のアクチュアリーの貢献を議論します。
  • 12.変革の時代のリーダーシップ:変化を受け入れ、成長を生み出す 世界の保険業界を代表する経営者が気鋭の経営学者とともに、変化の時代にアクチュアリーに求められる役割や、イノベーションと強靭な組織づくりを実現するリーダーシップ、次世代リーダーに必要な資質について語ります。
国際アクチュアリー会議が11月に東京で開催、対面参加登録は約2,000名 AIから気候変動まで全12回のプレナリー

60を超える企業・団体がスポンサーとして参画

大会のプログラムや各種イベントは、スポンサーの支援によって支えられています。スポンサーシップはプラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズの4つのランクで募集されており、現在、保険・金融業界を中心に60を超える企業・団体が大会の趣旨に賛同して参画しています。一部のスポンサーは会場内に展示ブースを設け、参加者との交流や情報発信を行う予定です。

各セッション・イベントの開催日時や会場などのプログラム詳細、スピーカーの紹介、スポンサー各社の情報は、大会の公式ウェブサイトで公表されています。

開催概要

  • イベント名:第33回国際アクチュアリー会議(ICA2026 Tokyo)
  • 開催日時:2026年11月8日〜13日
  • 会場:東京国際フォーラム
  • 開催形式:対面・オンラインのハイブリッド形式(後日アーカイブ配信あり)
  • 参加費:有料
  • 主催:公益社団法人 日本アクチュアリー会、国際アクチュアリー会(International Actuarial Association)

運営を担うICA2026組織委員会は東京都千代田区に所在し、組織委員長は庄子 浩氏が務めています。同委員会は共催団体である国際アクチュアリー会と連携しながら、会議運営に関する重要事項の検討・審議・決定と開催準備を進めており、準備の状況は公式サイトのほか、X、Facebook、LinkedInのICA2026 Tokyo公式アカウントなどで発信しています。

出典:ICA2026組織委員会

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