京都丹波(亀岡市、南丹市、京丹波町)を舞台に9月18日(金)から開かれている「第43回全国都市緑化フェアin京都丹波~京都丹波みどりの里まつり~」の来場者数が、50万人を突破しました。全国都市緑化フェアは昭和58年から毎年開催されている日本最大級の花と緑の祭典です。今回は「食農と環境そしてアートで輝く『京都丹波』」をテーマに、11月8日(日)まで開催されます。第43回全国都市緑化フェアin京都丹波実行委員会(会長:桂川孝裕・亀岡市長)は、10月7日(水)の「全国都市緑化祭」とその前日の佳子内親王殿下のご視察、さらに10月17日(土)~25日(日)に5拠点で開いた各イベントの様子を公表しました。

佳子内親王殿下がご視察、緑化祭で「祇園しだれ桜」を植樹
佳子内親王殿下は、フェアの中心行事である「全国都市緑化祭」にご臨席されるため、10月6日(火)と7日(水)に京都丹波を訪問されました。フェアの拠点などをご視察され、伝統芸能の「和知人形浄瑠璃」や地元の高校生が育てた菊花、メインガーデンなどをご覧になり、それぞれの場所で関わった地域の方々と交流されました。
10月7日(水)に亀岡運動公園で行われた全国都市緑化祭の記念式典では、「このフェアで生まれた地域の連携がきっかけとなって、人と人とがつながるあたたかな交流がこれからも続いていく姿を思い描いております。」とおことばを述べられました。同会場では、メインガーデンのほか、庭園出展コンテストで国土交通大臣賞を受賞した庭園や、(一社)日本造園建設業協会主催の「全国造園デザインコンクール」で「緑化フェア『みどりの広場』プラン部門」特別賞を受賞した京都府立農芸高等学校の生徒がデザインした庭園などもご覧になりました。式典後の記念植樹では、都市緑化宣言を行った子どもたちと笑顔で「祇園しだれ桜」の苗木を植えられました。

亀岡の2拠点では田園のバレエや503名のダンスフェス
フェアをきっかけに生まれた野外アートや農小屋が里の風景の中に点在し、広大な公園全体がひとつのアートフィールドとなっている『京都・亀岡保津川公園』(亀岡市)では、10月17日(土)、18日(日)に「アートDAY」を開催しました。園内に設置された約30点のアート作品を紹介するツアーや、つくり手が集まるアートマルシェ、自然素材やアップサイクルをテーマにしたワークショップが行われました。稲穂ステージでは、東京バレエ団が亀岡の風土に着想を得た新作の創作バレエ「亀岡の四季」を屋外で披露。今回限りの演目とあってステージ前の観客席は満席となり、多くの立ち見も出ました。風になびく衣装や光に照らされた身体による、屋内とは全く異なるパフォーマンスに、観客から多くの拍手が送られました。
10月25日(日)には、シンポジウム「京都・亀岡保津川公園を100倍楽しむ!~土地・生き物・アートから読み解く公園の見方~」を開きました。公園を設計した高野ランドスケープデザイン(株)の村田周一さんと宮崎春歌さんが基調講演を行い、1925年に柳宗悦らが提唱した「民芸」にちなみ、自然と共生してきた人々の暮らしの美学を『里藝(さとげい)』と名付けて体験できる場を目指したことを紹介しました。100年以上前から形が変わっていない中央のあぜ道を生かし、田んぼのかたちそのままにマルシェや広場、アートを配置したことや、下流に国の天然記念物アユモドキが生息していることから、田んぼを濾して流れ入る水を遮断しないよう配慮したことも語られました。シンポジウム後には登壇者とともに園内を巡るガイドツアーが行われ、約30名が参加しました。
10月18日(日)には亀岡運動公園(亀岡市)で、「花と緑と踊る」をテーマにダンスフェスティバルを開催しました。午前10時30分から午後7時まで、18組503名の幅広い世代の出演者がさまざまなジャンルのダンスを披露しました。世界大会で第4位の実績をもつバトントワラーの髙橋一生さんも登場。ラストは京都を拠点に国内外で活躍するブレイクダンスクルー「Body Carnival」が飾り、亀岡市出身のTOAさんを含む4人のメンバーが、世界ランク1位のダイナミックな技と息の合ったパフォーマンスを見せました。

南丹・京丹波では食と農、山野草が主役に
同じ10月18日(日)、園部公園(南丹市)では「食農・園芸フェスタ なんたんマルシェ」を開催しました。京都丹波で採れた黒豆の枝豆や新米、新鮮な野菜、鮎の塩焼きなど旬の食材が販売され、お米の食味計測会や食べ比べ、重さ当てクイズなども実施。南丹市猟友会のブースではジビエ料理が無料でふるまわれ、猟銃に見立てた射的コーナーや捕獲された熊の毛皮の展示も行われました。農林業機械の展示やキッチンカーの出店に加え、「農×地域シンポジウム2026~未来を耕す~」や、YouTubeで人気の園芸超人カーメン君によるトークショー「京都丹波ガーデニングパーク with カーメン君」も開かれました。10月24日(土)、25日(日)には「京都丹波 つなぐめぐるフェスタ」を雨天のため屋内施設に会場を移して実施し、飲食ブース12店舗、アップサイクルを体験するワークショップ8ブースが並んだほか、こども&ティーンによるステージパフォーマンスも披露されました。
『わち山野草の森』では、10月17日(土)から25日(日)まで「秋冷の山野草展」を開催し、モミジやイチョウ、リンドウ、フジバカマ、ホトトギスなど秋を象徴する山野草を使った愛好家の作品が多数出展されました。また10月7日(水)には、地元・和知小学校の児童が、11月7日(土)に同所で開くイベント「森の京都 和知小ver. in わち山野草の森」に向けて準備を行いました。「食プロジェクト」では6年生が地元企業と連携して開発したコラボメニューを販売する予定で、10月7日(水)には試食やポップ、ラベルの作成などに取り組みました。「自然プロジェクト」では、わち山野草の森で採れる木材を使った色鉛筆づくりのワークショップを開催します。11月7日(土)には、国内で3か所しか自生しておらず希少野生生物に定められている‟ユキミバナ”を紹介するバスツアーも行われ、子どもたちが観察して見つけた魅力を現地で説明します。
京都府立丹波自然運動公園(京丹波町)では、10月18日(日)に京丹波町最大の食のイベント「京丹波マルシェ」を開催しました。同町にゆかりのある36の飲食・体験ブースが出店し、昨年度に特に人気を集めた「モンブランコーナー」や、地元・須知高等学校の生徒が手掛ける農産物・加工品の販売ブースには、開始直後から長蛇の列ができました。地元の生花店の協力による小学生向けの寄せ植えワークショップ「さわって学ぶ!寄せ植えをつくろう ちいさなグリーン教室」には多くの家族連れが参加し、色とりどりの花とウサギのピックでオリジナルの花かごを作りました。

11月も5拠点でイベント、会期は11月8日(日)まで
今回のフェアは、「都市に緑の空間を作る」という従来の視点から転換し、「すでにある自然環境を活かし、価値を再定義する」という新しいアプローチをとっている点が最大の特徴です。2市1町あわせて人口13万人の小規模自治体同士が手を取り合う「地方創生」の試みでもあります。11月も各拠点で農業や食農を中心としたイベントやステージイベントが予定されており、主なものは次の通りです(一例)。
- 京都・亀岡保津川公園および周辺:かめおかDAY③、かめおかDAY④、田んぼサッカー
- 亀岡運動公園および周辺:丹波霧と灯りのステージ、肉フェス亀岡牛々まつり
- 園部公園及び周辺:京都丹波学園祭
- わち山野草の森および周辺:森の京都 和知小ver. in わち山野草の森、和知小児童によるユキミバナガイドツアー
- 京都府立丹波自然運動公園および周辺:京都丹波ロードレース・うまいもの市、丹波公園まつり