SWCC株式会社のグループ会社で、電線・ケーブルを中心に扱う国内総合商社の株式会社SDSは、タイの大手巻線メーカーBangkok Magnet Wire Co., Ltd.(BMC社)と日本総代理店契約を結びました。巻線事業の競争力強化をねらいとしたもので、2026年10月より、モータ・トランス用耐熱巻線の独占販売を始めます。BMC社は、タイを代表する電線メーカーBangkok Cable Co., Ltd.(バンコクケーブル社)のグループ会社です。

契約の背景 ラインナップ強化と供給・品質保証体制の充実へ
SDSはこれまで、産業機器や電装部品に使われるモータ・トランス向けの汎用巻線を、国内市場を中心に販売してきました。今回の契約は、製品ラインナップの強化に加え、安定供給と品質保証の体制をさらに充実させることを目的としています。提携先のBMC社は、優れた耐熱性、安定した供給力、高いコスト競争力を強みとしています。
新たに取り扱うBMC社の耐熱巻線は、トランスやインバータ駆動モータ、高電圧サージ環境といった過酷な使用条件のもとでも、高い耐熱性能を発揮する点が特長です。SDSはこれにより、顧客の多様な要望に応えられるラインナップの拡充を実現し、信頼性と競争力をさらに追求していくとしています。
今後は多様な販売チャネルに加え、EC通販サイト「蛙屋」の利便性も最大限に生かし、2030年までに汎用巻線事業の売上高を約60億円(2025年度実績比2.4倍)へ拡大し、収益力の向上を目指します。
取り扱うBMC製品とその特長
取扱製品は、AIW、AM200A、EIAIW、PEWYの各シリーズで、サイズは0.15mm~3.20mmです。主な特長は次のとおりです。
- トランス、インバータ駆動モータ、高電圧サージ環境に適した「耐熱用巻線」
- 高い導電性・耐熱性と、均一な被膜厚による信頼性能
- 国内規格への適合による、品質・技術面での高い信頼性
物流拠点を東京都足立区に集約
販売・供給体制の面では、今年度から物流拠点を東京都足立区に集約し、在庫運用体制を強化しています。これにより、顧客への迅速な納品と安定供給を実現しているとのことです。耐熱用巻線を取扱製品に加えるとともに、EC通販サイト「蛙屋」では、商品在庫のリアルタイム確認など利便性の高いサービスを提供していくとしています。
「汎用巻線の総合商社」としての地位向上を目指す
SDSは今後、国内製品、SACOM社(ベトナム)製品、BMC社(タイ)製品のラインナップ拡充を進めるとともに、特注品や耐熱品など多様なニーズにも対応できる体制を構築します。こうした取り組みを通じて「汎用巻線の総合商社」としての地位向上を目指します。SWCCグループは、パーパス「いま、あたらしいことを。いつか、あたりまえになることへ。」のもと、汎用巻線の安定的かつ効率的な供給によって、持続可能な社会への貢献に努めるとしています。
BMC社とSDSの概要
BMC社(正式名称:Bangkok Magnet Wire Company Limited)は2017年6月の設立で、所在地はタイ王国・チャチュンサオ県(バンコクケーブル社の工場内)です。エナメル線・巻線の製造・販売を手がけ、資本金は3百万(USD)です。一方のSDSは1947年10月設立で、神奈川県川崎市川崎区日進町1-14 JMFビル川崎01に所在し、電線・ケーブル、付属品、ワイヤハーネス、防振材などを販売しています。資本金は10,000万円、代表取締役社長は菅井幹夫氏です。
SDSをグループ会社とするSWCC株式会社は神奈川県川崎市に本社を置き、代表取締役CEO社長執行役員は小又哲夫氏です。1936年の設立以来、電気や通信を安心して使える社会を支えてきた同社は、エネルギー・インフラと通信・コンポーネンツの2つのセグメントをコア事業としています。2026年に創立90周年を迎え、グローバルに挑戦を続ける100年企業に向けて「変革」と「成長」を続けていくとしています。
出典:SWCC株式会社